ベトナム株はまだまだこれから伸びる株式市場です。しっかり勉強していきましょう。
ベトナム株の情報はなかなか出回っていないようです。ベトナムは社会主義国家ですが、2000年にホーチミン証券取引所を設立しました。国内の企業の株取引がそれにより開始されましたがまだまだ市場としては歴史の浅い市場です。2005年のじてんで27社が上場していて、ホーチミン市場の上場会社にはPERが五倍ほどだったり、配当利回りが8%以上あるなど株価が超割安であるものが多くみられます。最近では中国株が日本で注目されていますがベトナムもまたこれからの経済成長を予想して投資するには良いかもしれません。
また、ベトナム株の裁定取引単位が10株からで、10株あたりのそれぞれの上場企業の株価が日本円換算でだいたい500円から1500円くらいになっています。つまりわずかな資金でも株式投資を始められるのもメリットです。ちなみに個人投資家がベトナムの証券会社に口座開設をする場合各種の手数料などを合計してだいたい5000円ほどのようです。ただし、ベトナム株は日本国内の証券会社では購入できないために、ベトナムでの取引の方法など手間取ることになるかも知れません。あらかじめ情報を収集して口座開設をしましょう。
株を実際に買う前にベトナムという国のことを知っておくのも良いでしょう。ベトナムの歴史を見ていると常に他国からの侵略を受けていたことが分かります。最近の歴史ではアメリカさえも追い返しています。
そして、株取引をする投資家にとってベトナムの最大の魅力はやはり良質な労働力と安い賃金でしょう。インドネシアやフィリピンと比べたら政治リスクも低いと言えるでしょう。また、中国と東南アジアを繋ぐ地理的な利点もあります。また、主要な取引所のあるハノイとホーチミンへの飛行機は毎日飛んでいます。
ベトナムは南北に長い国です。北にハノイと南にホーチミンという大きな街があります。だいたいこの二つの都市の間の距離は札幌と福岡の間くらいの距離になります。
やはりこれだけの距離が離れると同じ国でも風土は少し異なってきます。ハノイの方面では社会主義の歴史が根付いていますが、ホーチミンのある南部ではフランスの面影が今でも残っています。また、ホーチミン・ハノイのちょうど真ん中くらいにだなんと言う都市があります。このダナンとホーチミンは今後の中国とASEANの連結点に成り得るでしょう。アジアの国々が市場経済での生き残りを迫られた今、このベトナムの地理はベトナムの株に対しても良い影響を与えてくれるでしょう。
ベトナム株もネットを通して売買できる会社が増えてきておりますが、証券会社のウェブサイト自体は日本と比較してまだセキュリティーの面で不十分ではあります、各社手数料下げなどで顧客獲得にしのぎを削っているところでしょうが、このセキュリティ強化も証券会社の急務といえるのかもしれません。
ベトナムの有利な点。
1)高い実質の経済成長率と8000万人近い人口に支えられた有望市場であること
2)勤勉で教育熱心な国民性に支えられた良質で安い労働力が豊富であること
3)食料とエネルギーの自給自足が可能な資源国であること
4)漢字文化圏、大乗仏教など日本に似た文化を持ち所得格差の少ない柔軟な社会構造を持つこと
5)国際的なネットワークおよび国際感覚を持っている人々が豊富に存在し、西側商品に関してもなじみがあること
6)優秀で比較的清潔な官僚機構を持っており、国連の緒機関やIMF(国際通貨基金)などとの連携がうまくいっていること。
ベトナムの不利な点。
1)インフラの未整備
2)財政赤字が大きい
3)法整備の遅れ、金融システムの未整備
4)統計の不備、密輸の存在
5)共産党の一党独裁体制